自作キーボード「Keyball61」:組み立てとレビュー編
はじめに
去年の電子工作は自作CPUを作りましたが、今年は自作キーボードに挑戦してみました。
気になっていたのは「Keyball61」です。SNSで見かけて作ってみたくなった一品です。人気でかなかなか入手できませんでしたが先日購入することができたので早速作ってみました。
パーツ一覧
こちらを購入しました。
アイテム | 品名 | 数量 |
---|---|---|
キーボードキット | Keyball61 | 1個 |
キースイッチ | Kailhロープロファイルスイッチ - 赤 / 1pcs | 5個 |
キースイッチ | Kailh Midnight Silent V2 Switch / Tactile - 35pcs | 2個 |
キーキャップ | MBK Choc Low-Profile Keycaps - 1U(10個) / Black | 1個 |
キーキャップ | MDA Future Suzuri - Legend Kit | 1個 |
電子部品 | ProMicro | 2個 |
ケーブル | TRRS | 1個 |
ケーブル | 家にあったマグネットUSB-C | 1個 |
トラックボール | PERIPRO-303 GBK 34 mm | 1個 |
LED | SK6812MINI-E(10個入り) | 8個 |
アルチザンキーキャップ | ZOMO PLUS プラスチック版 肉球キーキャップ - 黒&ピンク | 2個 |
アルチザンキーキャップ | ZOMO PLUS プラスチック版 肉球キーキャップ - 白&黒 | 1個 |
アルチザンキーキャップ | カメラキーキャップ | 2個 |
リストレスト | マウス用リストレスト(2個セット) | 1個 |
テンティング | 百均のPCスタンド | 2個 |
遊舎工房さんでネット注文し、足りないものはAmazonです。リストレストやアルチザンキーキャップは組み立ててしばらく使ってから買い足したものです。工具は手持ちのもので作りました。
本体作成
こちらのビルドガイドを見ながら組み立てました。間違いやすいポイントや注意点も丁寧に記載されてます。
組み立て
作り方はビルドガイドの方が詳細なのでここでは写真メインで。
表面実装のパーツが多めです。
白基板、きれいっすね。
キースイッチは静音タイプのタクタイルにしました。
親指キーはノンリニアのロープロです。
LEDは完成後でも取り付けられるようですが一気につけちゃいました。トラックボールはぺリックスの黒。
はんだ付けします。自作CPUの時はスルーホール実装でしたが、今回は表面実装が多めです。
ごにょごにょ組み立てて、
完成したのがこちらです。
お気に入りができました。
ファームウェア書き込み
ファームウェアはPCにつなげてブラウザから書き込みます。書き込むための環境構築がいらないのは助かります。
テスト用のファームウェアも用意されていて、動作確認しながらちょっとずつ組み立てることが可能です。 反応しないキーやLEDをすぐ確認できるので重宝しました。デバッグ環境も用意されてるのはうれしいポイントです。
作り終えたらに通常版のファームウェアを書き込みます。
レビュー
組み立ててから2か月くらい使ってみました。道具を変えると使いこなせるようになるまでトレーニング期間が必要ですね。ちょっとずつ慣れてきて快適に使えるようになってきました。
打鍵感
もともとHHKBを使ってましたがかなり静音化できました。スコスコ打てて好みの打鍵感です。 リストレストも後から買い足しましたがあった方がタイピングが楽になりました。
トラックボールの存在がキー入力に影響するかちょっと心配でしたが下3列は全く問題なしでした。一番奥の数字キーに指を伸ばすとボールが手のひらに当たりますが邪魔に感じるほどじゃなかったです。もう少しボールが下に沈んでくれると「6」、「7」あたりはタイプしやすくなりそうです。
キーキャップ
メインのキーキャップは「MDA Future Suzuri」でとってもかっこよきです。 お値段の張るアイテムですがこれにしてよかったです。自作キーボードはキーキャップが自由に選べるのがうれしいっすね。
アルチザンキーキャップは完成してから買い足しました。ビジュアル的なアクセントになるのと、触覚で位置の確認がわかりやすくなるので迷子防止になってます。今は以下のキーに割り当ててます。
キーキャップ | マッピング |
---|---|
白黒肉球 | CTRL |
ピンク肉球 | マウスクリック |
右カメラ | レイヤー2(トグル) |
左カメラ | レイヤー1 |
一番最初にカスタムしたのが白黒肉球でぷにぷにシリコンになっててよきです。CtrlやShiftの位置は小指が迷子になりやすいんですが、触り心地が違うとはっきり位置がわかるようになります。目線をキーに移動させることなくなり使いやすさがグッと上がりました。
マウス用の肉球も分かりやすくするために変えてみました。肉球キーは背が高いのでアルファベットキーのど真ん中に入れるとかなり違和感があります。「U」と「O」は確実に指が届きにくくなります。。要検討ですね。自己満をとるか使いやすさをとるか。慣れなければ元に戻します。
カメラキーは遊舎工房さんの店舗で購入しましたが店員さんいわく大人気だそうです。カメラも趣味なのでひとめぼれで買っちゃいました。背の高いキーですが、キーボード右下と左下に配置すると小指の付け根でタイピングできるようになり背が高くなってた方が便利だったりします。
ロープロファイルの親指キーも位置が迷子になりやすいキーでした。UVレジンで印をつけるような記事を見かけたので真似してみましたが、これもナイスなDIYになりました。
試しに2ポッチ付けたバージョンも作ってみましたが1個でよさそうです。
トラックボール
普通のマウスからトラックボールへの転向は苦戦ポイントでした。徐々に使えるようになってXやブログなんかのスクロールはめちゃんこ快適です。細かい作業はまだ普通のマウスの方が早かったりしますが、ファームを調整しながらベストな設定を試し中です。
トラックボールは3つの小さいセラミックボールで支えられていますが、1日でほこりがついて滑り感が変わってしまいます。掃除すると動きがガラッとよくなりますが、個人的にはちょっと滑りが悪くなってくれた方が操作しやすかったりします。
テンティング
ネットでは垂直みたいに立てた状態で使われてる方がいたので真似してみましたが、私の手にはあわなそうです。とりあえず百均のPCスタンドでちょっとだけ角度をつけて使ってますが、これはまだ模索中です。
さいごに
悩ましいとこも残ってますが、お気に入りキーボードに仕上げることができました。沼ポイントがいっぱいなのでそれぞれではまっちゃいそうです。